肩が凝ったときに、ついついカチカチの筋肉を押したくなりますよね。でもそれは、肩こりが楽になるどころか、さらに硬くしてしまうかもしれません。。少し離れたポイントを押して、筋肉をゆるめるスイッチを入れてはいかがでしょう♪
肩こりと関係の深い、肩甲骨を支える筋肉たち
肩こりの多くは、肩や首周りの血行が悪いことが要因となっています。
肩甲骨を中心にした、腕を支える筋肉の仲間は主にこんな感じ。
僧帽筋・肩甲挙筋・大菱形筋・小菱形筋・前鋸筋・小胸筋
なかでも、背骨と肩甲骨をつないでいるのが、肩甲挙筋・大菱形筋・小菱形筋
肋骨と肩甲骨をつないでいるのが、前鋸筋・小胸筋になります。
その中で今回は前鋸筋に注目したいと思います。
肩こりと前鋸筋の切れない関係とは
まず前鋸筋を触りながら読んでみてください。
肩こりを起こす筋肉で、肩とは位置が離れていますが、前鋸筋という筋肉があります。
前鋸筋はわきの下の肋骨を触ると触れることが出来ます。
わきの下を掴むように掌をあて、そのまま肋骨の側面に沿って掌を下ろしていきます。
ややお肉が豊富なかたは、身体を少し反対側に傾けて、わきの下を伸ばすようにすると触れやすいです。
肩甲骨とのきわを押すと、硬くて人によってはかなり痛いと思います。
ディスクワークなどが多い方は、わきの下を閉じている時間が長くなりがちです。
すると前鋸筋は肩甲骨を引っ張ったまま、硬くなってしまいます。
筋肉に動きが少ないと、血液循環が滞り、栄養や酸素が送られにくくなるため、筋肉の活動も少なくなります。
肩甲骨は天使の羽?
肩甲骨は実は浮いています。
厳密には、前側の鎖骨が唯一、体幹と繋がっていますが、背面の肩甲骨自体は体幹には関節しておらず、筋肉の力だけで位置を保っています。
そのため、肩こりのお客様の肩甲骨の位置は、実に様々です。
開いていたり、上がっていたり、左右の高さが随分違ったり。。
これはある意味当たり前で、左右の腕の使い方や身体の使い方ひとつで、よく働く筋肉とあまり動かない筋肉では差がうまれて当然です。
以前、エステサロンを経営している、素晴らしく姿勢のきれいな友人の肩甲骨を見て感動したことがあります。
まさに、天使の羽!肩甲骨がきれいに背中から浮いて、羽のように見えました。
残念ながら、肩こりで悩んでおられる方の肩甲骨の多くは、背骨と一体化して、見えません。
その場合、肩甲骨の位置は、外方と上方に移動していることが多いです。
これが猫背を作ります。
前鋸筋が硬くなると肩甲骨が開きにくくなる
前鋸筋の動きが少なくなって、肩甲骨と肋骨の動きを制限してしまうと、例えば腕を上に上げる動きをしても、硬くなった前鋸筋が肩甲骨の動きを邪魔して、上げにくくなります。
それでもなんとか上げようと頑張ると、他の筋肉を無理して使わないといけなくなり、負担をかけてしまいます。
肩の筋肉は、なにもしていないときでも、腕をぶら下げるためにある程度緊張し続けています。自分の持ち場以外の仕事をさせられることで、疲労は増してゆきます。
前鋸筋ゆるめポイントはこれ! かけっこ運動!
まずは、ゆるんだ事を確認できるように、運動前の肩の動きをチェックしておきましょう。
腕を横から頭の上まで上げるときの腕の高さや、上がりやすさ上がりくさを感じてください。
では、実際に前鋸筋をゆるめて行きましょう!
前鋸筋はわきの下の肋骨を触ると触れることが出来ます。
わきの下を掴むように掌をあて、そのまま肋骨の側面に沿って掌を下ろしていきます。
ややお肉が豊富なかたは、身体を少し反対側に傾けて、わきの下を伸ばすようにすると触れやすいです。
位置を確認したら、まずは皮膚と肋骨をはがすようにつまんで癒着をとります。
この、ひと手間を加えることで、より筋肉が動きやすくなります。
わきの下の骨、肋骨周りの皮膚を持ち上げていきます。
硬い方はこれだけでもかなり痛いと思いますので、無理の無いようにしてください。
強くつまみすぎると、赤くなったり痛みが残りますので、加減してください。
つまむときに特に硬いところを見つけたら、そこを人差し指、中指、薬指の三本の指でしっかりと押します。
押したままで、肘を曲げて、腕を身体の前と後ろ、交互に動かします。
ちょうど、子供のかけっこのような腕の振り方です。
かけっこ運動を10回3セット行います。
最初は動きにくいですが、無理なく続けると少しづつ大きく動かせると思います。
10回動かしたら、いったん休みます。
1分やすんで、もう一度。
肋骨上の硬い場所が変わっていたら、次はその硬い場所を押さえてかけっこ運動をします。
10回動かしたら、いったん休みます。
1分やすんで、もう一度。
もう一度、肋骨上の硬い場所を探します。またその硬い場所を押さえてかけっこ運動をします。
10回動かしたら、終わりです。
では、運動前との動きを比べてみましょう。
もう一度、腕を横から頭の上まで上げるときの腕の高さや、上がりやすさ上がりくさを感じてください。
いかがですか?運動前より上がりやすくなっていると思います。
肋骨と肩甲骨の程よい距離を保つために
肋骨と肩甲骨の内側で前鋸筋が自由に動ければ、肩甲骨が楽に動かせるので、肩周りの筋肉が効率よく動かせて、負担が少なくなります。
ディスクワークが多い方は、肩こりを感じたら、かけっこ運動を取り入れてみてはいがかでしょうか。
肩甲骨は体幹とは骨では関節せず、筋肉の力だけで位置を保っています。
肩甲骨を自由に動かせると、肩周りの血行がよくなり、肩こりも軽くなっていくはずです。
普段から、大きく肩を動かす女性はあまり多くは無いでしょう。
だからこそ、肩こりは女性の体の悩みのトップの座に君臨し続けます。
肩甲骨と肋骨のすべりをよくして、肩こりを改善したいですね!
肩こりが原因で考えられる不調の記事もあります。是非ご覧ください。
以上、肩こりが楽になる:押すだけポイント 今回は前鋸筋でした!
参考になれば嬉しいです。れいでした♪
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