整体は医療行為ではありません
医療行為とは医学に基づいた【診断】の元に行われるものです。
日本での整体業では診断に必要な医学知識・国家資格を取得していない場合が多く
医療類似行為でもなくサービス業に分類されます。
整体院を訪れる理由
当院を訪れてくださったお客様には、問診時に当院に来られた目的を伺います。
ほとんど全ての方が【癒し】目的ではなく【この痛みをなんとかしたい】という思いから
ご来院をされています。
医療行為の対象にならない、原因の診断のつかないお体の不調。
もしくは【診断】を受けた不調に付随する、不調。などがあります。
いずれにしても病院での治療行為はなされず、または効果が感じられないまま
痛み止めが増えていく。そんなお悩みが多いように思います。
なぜ整体で変わるのか
病院での治療やリハビリで改善しないのに、なぜ整体で変化があるのかと思われるかもしれません。
答えはひとつしかありません。
病院でアプローチしない場所と方法で施術するからです。
もちろん完璧ではありません。
整体の施術でも届かない要因がある時は、可能な限りの不調の改善に尽くします。
主に考えられる不調の原因
不調の起こる原因は主に次の三つと考えられています。
1.使いすぎ
2.間違った使い方
3.全く使わない
全く使わないのはほぼ【寝たきり】の状態ですので、通常は1.2.の原因が考えられます。
お仕事やスポーツなどで繰り返し使うことで疲労が起こります。
その結果、フォームが崩れ、間違った(かばう等)使い方で反復しているうちに、関節面に炎症が起こり
痛みや症状が発生する、1・2・の複合型が一番多いようです。
関節の異常が引き起こす問題
例えば腱鞘炎と診断を受けたお客様で、痛みが取れず当院に来られたお客様の場合
痛みを感じているのは手首を動かすなどの動作でした。
炎症の部位に強い刺激を与えると、それ自体が侵害刺激となって炎症を助長させてしまいます。
なので施術方法は痛みのあるところを触らず、筋肉の張りを生じさせている離れた関節を動かします。
関節は骨と骨とのつなぎ目で、関節包という袋に覆われています。
関節包の中で関節が間違った方向に引張られると、関連した筋肉に緊張が生まれます。
その結果動きにくい筋肉がうまれ、さらに筋肉や他の関節にも波及していきます。
関節の調整
関連している関節を丁寧に調整しながら、痛みの変化や動きを確認します。
腱鞘炎で痛みが続いていると、他の動きで代用するため、腱鞘炎が引き金となり様々な不調が起こります。ひとつひとつ取り除いていくことで楽になっていかれます。
筋肉の無駄な張りがなくなり、正しい動きを再教育することで、関節は正しい動きを取り戻します。
そして炎症の治まりに併せて症状は消えてゆきました。
炎症の収まりには時間がかかるので、その間にまた無理使いしないことが肝要です。
痛みの出ない範囲で使っていただきながら施術を続けます。
セルフコンディショニング
痛みがなくなったら、また悪くならないようにご自身でのケアが大切です。
自分で出来ることで一番に思い浮かぶのは【ストレッチ】という方が多いのではないでしょうか。
普段動かしていない筋肉を伸ばすのは気持ちがいいですよね。
血行が良くなり代謝も上がりそうです。
ただし、不調のケアのためにストレッチをするのはお勧めしません。
その理由は。。。
長くなるので、次回にお話しますね。
ご覧頂きありがとうございました。
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